マレーシアに移住する為にやるべきことは
投資物件としてこれからの将来性に期待があるマレーシアは、住んでみることで魅力や価値を体感することができます。そんなマレーシアに移住を考えている方へ、どんな準備をすればいいかを今回はご説明したいと思います。
まずは長期旅行を繰り返す
「一度旅行で行ったペナンの海がきれいだったので移住を決めた!」というように一目ぼれで移住地を決めてしまうことは、確かにロマンチックでありますが、あまりお勧めできません。
旅行は、「非日常」の空間で「非日常」的な体験をするので、金銭感覚と感性や体力が麻痺してしまっていることがあります。日本に帰って冷静になると、不要なお土産を思わぬ高額で買ってしまったことを後悔するとか、旅行の疲れがどっとでてしまうこともあるかと思います。
一方、移住とは、空間は日本とは違うので「非日常」ではありますが、朝ご飯を食べるとか仕事や勉強をするとか、自分の趣味をするなどすべて今までに築いた「日常」の延長線上であることに注意が必要です。
従って、いくら一目ぼれをしても、ご自身の今までの日常生活が築けない場所だと、馴染むことができず移住を後悔してしまうことがよくあるので、何度か数週間滞在してみて、自分のイメージする生活ができそうか否かを確認する必要があると思います。
特に、ライフスタイルが確立しているシニアの方は、若者と異なり、周辺環境の変化に対応するのは大変です。もしもの場合の医療施設の充実度や、日本人コミュニティの有無やその特徴などの情報を収集し、段階を経て移住地を選ぶべきだと思います。
移住後の資金計画を建てておく
移住後もワーキングビザをとって現地で働く予定の人はいいですが、そうでない場合には、「日本から得られる収入」と、「日本で持ている貯金」で生活をしていくことと思います。
移住後も日本から得られる収入としては、リタイア組は公的年金が大きいですが、企業年金や個人年金などの様々な収入源も考えられます。その多くは海外に移住しても手続きさえ怠らなければ、継続的にお金は入ります。ただし、収入のうち、株の配当金は、海外移住すると一部の日本の証券会社は口座を維持できなくなりますので、海外移住しても維持できる証券会社の口座に株を移す必要があることにご注意ください。
また生活費に関しては、日常の家賃、食費、交通費(公共交通機関)、被服費などは、日本と比べて半分以下であるので、豊かな生活ができますが、遊興費や交際費や日本への往来に要する飛行機代などが嵩みがちとなり、意外な節約生活を強いられる可能性もあることにご注意ください。
楽しいことが起こっても、悲しことが起こっても、お金は必要になってくる場面は多いので、日本にいる以上に慎重なマネープランを建てておくといいでしょう。
なお貯金をとりくずしながらの海外移住は、個人的にはおススメできません。
日本ではできないようなレジャーをして、外食などを大いに満喫するのが海外移住の醍醐味だと思います。従って、生活コストを下げることが主たる目的の海外移住は、今後はむしろ日本国内の田舎で自給自足生活をした方が低コストの暮らしができると思います。
日本とは異なり、物価上昇のペースが速いのも注意が必要です。もちろんそれに伴う質の向上もありますが、かつて生活費は日本の1/3と言われましたが、今後は1/2から1/1.5ぐらいと想定して資金計画を建てたほうがいいと思います。
留守宅(日本の家)の活用を考える
不動産を所有している方にとって、海外移住の大きなネックとなるのは、日本にある持ち家です。
空き家として放置すれば家も傷みますし、税金もかかってきます。まったく利用せず、数年経つと水道や電気設備にも不具合が生じる可能性さえあります。
もう日本に帰ってこないのなら、売却するという選択肢をとりやすいと思いますが、体が元気なうちは海外にいたいが、やはり最後の最後は日本に帰ってきたいと思う方も多いと思います。
売却も嫌だし、空き家も避けたいなら、自宅は貸し出すのがいいと思います。
しかし、一般的な賃貸借契約では借主の権利が法律上強く守られており、少しぐらいの家賃不払いでは退去をお願いできず、また、契約をオーナー都合で終わらせるときには、多額の立ち退き料が必要になるなど、貸し手にとって不利なことも多いです。
そこで、定期借家権やサブスクリプションサービスの利用を考えましょう。多少家賃収入としては低くなりますが、自動更新もなく、オーナーの都合で契約を解除しやすい方法でご自宅を貸すのがいいかと思います。留守宅に働いてもらい、すこしでも家賃収入を得ることは、海外移住した場合の生活費の補填をすることができるので、有益だと思います。
実際に海外移住の際には、国内での引っ越し以上に様々な手続きがありこれらは別の機会でまた紹介します。このように手間やヒマやお金がかかるイメージの海外移住ですが、それを超えた先に得られる経験や体験はまさに日本では味わうことができず、凝り固まった発想や人生観さえも簡単に変えてしまう素晴らしいものだと思います。そのサポートを全力でさせて頂きますので、お気軽にお問合せを頂ければと思います。